この、「音楽教室ちえぶろぐ」や、一般会員向けのニュースレターでは更に具体的に、様々な音楽教室や生徒募集に纏わる情報を提供させていただいていますが、皆様はどう感じられたでしょうか?
私自身が感じていることは、音楽教室の位置づけや、生徒募集の手法は、間違いなく新しい時代に突入していると思っています。
昔のように大手の音楽教室に所属していれば、生徒は会社が集めてくれるといった景気の良い時代は20年以上前に終わりを告げ、自分自身の力で生徒を集める先生だけが生き残りつつあります。
そして、「音楽教室」は楽器店が運営するものという神話は崩れ、異業種である「結婚相談所」「寿司屋」などが、独自の視点と知恵を持って、新しい形の音楽教室を開いていっています。
もし、ヤマハ音楽教室が特約店である楽器店が運営して生徒を集めるという形態が第1段階だった頃を「音楽教室1.0」とすれば・・・1.0はバージョン1.0という意味です。
今の時代、最早、会社に所属しても生徒は集まらず、新興勢力が別なやり方で音楽教室を展開。生徒募集力がある自宅教室はネットの力も使い自分の力で生徒を集める。
新しい音楽教室の形、バージョン2。つまり「音楽教室2.0」がスタートしているのです。
新しい・・・と聞くと、抵抗感を覚える先生方は多いと思います。ただ、逆に、今まで楽器店に所属していても生徒が増えなかった先生や、自宅で音楽教室を展開してもなかなか生徒が集まらない先生は、新しい手法を試すことができるので、これからは生徒が増える可能性が大いにあるということです。
新しい時代が始まるということは、古い手法が崩壊するということです。今まで、生徒さんがたくさんいた音楽教室も、時代の流れに乗っていなければ逆に生徒は減り、今まで生徒が少なかった教室でも独自の新しい手法で生徒が増えるという、勢力交代が起きていきます。これは、音大を卒業したばかりの若いピアノの先生を始めとする音楽教室講師予備軍にとっても、物凄いチャンスといえます。
今までの音楽教室業界は、中堅やベテラン勢に押され、若手が活躍しにくい環境にありましたが、SNSを生活の一部として利用する若い先生は、時代に沿ったネットでの生徒募集を簡単に受け入れることができるので、音大卒業と同時に自宅音楽教室で生徒を集めることもできます。
こういった、残酷な仕打ちに合う若い先生も少なくなるかもしれません。
音楽教室は新時代「音楽教室2.0」になりました。
新しい時代から目を背けてしまっては、生徒さんから目を背けることと一緒です。「音楽教室2.0」時代を歩くことは決して難しいことではありません。私たちは常に会員の皆様の隣で一緒に歩くような感覚で、「音楽教室2.0」に沿った新しい知識や手法、サービスを会員の皆様に提供するのが、当協会の役割だと考えています。