一般社団法人全国個人音楽教室生徒募集支援協会スカテナート、理事長の大沢です。
twitterで色々な先生たちのツイートを、いつも興味深く拝見させていただいているのですが、以前よりどうしても気になっていたツイートがあります。
書くか書くまいか、ずっと考えていたのですが、あまりこのようなツイートが当たり前になってしまうと、ピアノ教室という習い事の価値とモラル低下を招きピアノ教室業界全体の生徒募集数を減らすことになりかねないと思い、書かせていただくことにしました。
まず、このお話をする前に今回の話が分かりやすくなるよう、私が楽器店でヤマハ音楽教室のマネージャーを担当していた頃の話をさせていただきます。
今から10年以上前ですので、今ほどtwitterなどのSNSが普及しておらず、一部のパソコンに詳しい先生がブログを書いていた時代です。
たまたま自宅でピアノ教室関係の情報をネットで調べていると、ある先生のブログに行き着き、内容を読んでみると大部分が自分の生徒への愚痴。
〇〇君のお母さんは自宅で練習もさせていないのに、子供と一緒に来ると上達しないと文句を言う。先生の責任ではなく親の責任。
〇〇ちゃんは、いつも私に対して乱暴なことを言う。あの家の親の教育が悪いせいだ。
などといった記事が何10ページにも渡って書かれており、しかも〇〇の部分と書かれている記事の内容と教室の様子が、私が管理してた教室の様子と生徒さんのイニシャルと一致。
どう考えてもうちの教室の先生であることは明白。
翌日、内容を印刷したものを会社に持参して、上層部に報告。その日のうちに教室担当者を交えて先生との面談が開かれ事実確認。
本人は悪びれた様子もなく「ああ、消します消します」と軽く受け流そうとしているので、「誰が書いているか分かり、しかもどの生徒のことかまで把握できるようなお客様への悪口を世界中に配信することに対して悪いという気持ちすら持てない貴方には、子供を預かりピアノを教える資格はありません。子どもたちにとっても悪影響を及ぼし、会社の名誉も傷つけたことになります。」と申し伝えて即日契約解消を言い渡しました。
この瞬間、ようやく事の重大さに気付いたようでしたが、当たり前の話です。会社にとってお客様である生徒の悪口を事細かに書いて、しかもそれが誰のことかが分かってしまうような書き方をしたのですがら、もし、他の人が見たら「あの会社で習ったら、先生にブログで書かれる」と悪評が立ち、経営すら危うくする危険性があります。
それだけ、ネットでの書き込みというのは重要で危険なことなのです。
ただ、昨今、twitterを見ていると、鍵垢でもなく、教室名まで公開している先生が生徒の愚痴を書いているのを見かけると、他の生徒が見たり地域の人が見たら、絶対にこの教室には通いたくないと思うはず。大手音楽教室ならすぐにクビになる内容。と思うのですが、それが当たり前のように飛び交うtwitterに顔を顰めてしまいます。
たとえ、自分自身がどこにも所属していないフリーの存在であっても、自分という看板を背負って教室を経営しているはずなのに、その看板の価値を下げるような発言をするためにtwitterをやっているのでしょうか。私には理解ができません。
有名人のように歯に衣着せぬ発言を真似てるのか、炎上商法を目的としているのか。twitterという世界に飛び交う愚痴などの毒にしかならない負の感情が当たり前になってしまい、しかし、それは非常識なことであるにも関わらず、それを感じる心が麻痺してしまっているのであれば、負の感情に対しては負の感情でしか返ってきません。
人を呪わば穴二つ、です。良いことは何一つありません。