見栄えが良いホームページなのに生徒が集まらないワケ
一般社団法人全国個人音楽教室生徒募集支援協会スカテナート理事長の大沢です。
当協会の無料サービスとしてご好評を頂いております、皆さんの教室の生徒募集力をチェックする「無料市場調査」ですが、最近、多い質問として
「ホームページ制作ができる人(会社)に生徒募集のホームページを作ってもらったけど生徒が集まらない」というご質問があります。
プロに任せたはずなのに生徒が集まらない・・・確かに、お金もかけているでしょうし、見てみるとホームページのデザインやレイアウト、文章もまとまっているし写真も綺麗。
しかし、集まらない。
こういったケースで多い理由として、一つは「まだ、地域にホームページの存在が認知されていない」ということがあり、地域によってはホームページを持っているピアノ教室が少なければ少ないほど、ホームページを作ってもその存在が認知されるのに時間がかかるケースが多くなります。このことについては以前にもブログで書いていますが
どんな世界でも「悪い情報は早く伝わるが、良い情報はゆっくり伝わる」。
場合によってはホームページを作ってから2年経過して生徒が殺到したという例もあるので、じっくりと腰を据えて待つしかないということもあります。
しかし、問題はもう一つの理由です。
自画自賛ホームページでピアノ教室の生徒募集は失敗する
「良い情報であれば、ゆっくりでも伝わっていく」のですが、「良い情報」・・・つまり、ホームページを見た地域の人がピアノ教室や音楽教室に魅力を感じ、心が揺り動かされるような内容のホームページであれば、時間をかけてゆっくり浸透していきますが、そもそもデザインや文章の構成がいくら良くても、写真がいくらキレイでも、地域の人々の心動かすことができない内容のホームページでは生徒は集まりません。
こういったホームページを持つ先生ほど「デザインも綺麗だし文章もまとまっているのに、どうして集まらないの!?」と考え、その理由を「音楽文化が根付いていない地域」と理由を決めつけてしまい、自分のホームページの問題が「自画自賛」にあることに気づけなくなっているケースが多くなっています。
ホームページで一番危険なのは「自画自賛」です。
自分の言いたいことだけを並べたホームページは「自分PR」「教室PR」という「自分目線」の説明や写真ばかりが並び、確かにパッと見は見栄えのするホームページですが、「先生の素晴らしさ」「レッスンの素晴らしさ」という「自画自賛」ばかりが並び、見ている人々の心や感情を動かすことはできません。
生徒募集に必要なのは感情を動かす生徒目線の感動
確かに、こういった自画自賛ホームページでも生徒が集まっていた時期は最近までありましたし、地域によっては今も自画自賛ホームページでもそれなりに生徒が集まっているところもあります。
しかし、残念ながら、今後はどんどん自画自賛ホームページは自然淘汰され、「生徒目線」で作られたホームページに生徒が本当に集まる時代に入っています。なぜなら、ホームページを見る地域の人々は、どんどんとホームページを見る目が肥えてきており、「レッスンの素晴らしさ」よりも「そのレッスンに習うことで自分がどういう感動を得られるか」ということが分かるホームページを持つピアノ教室を選択しているからです。もっと言いますと「ピアノ教室や音楽教室がホームページを持っているのは当たり前」「ホームページが見やすくてまとまっているのは当たり前」。一番重要視されるのは「生徒になると何があるの?」をホームページを見るだけで体感できるかどうかです。
「先生のプロフィール」「レッスンの方針」「レッスン内容」を書くことも大事です。しかし、大事ですが「書かれてるのが当たり前」な内容だと思われるようになってきています。ホームページを見る「ピアノを習いたい!」「音楽教室に通いたい!」「生徒になりたい!」と思っている地域の人々は、「生徒になったら」を期待してホームページを読んでいます。それは「生徒になったら月謝はいくら」「自分の先生はどこの大学を出ている」といったことではなく、「生徒になったらどんな楽しいことが起きるのか?」「生徒になったらどんな未来が期待できるのか?」「生徒になったらどんな感動があるのか?」といった、感動や感情を感じ取れることをホームページに期待しています。
無料市場調査で相談されるピアノ教室や音楽教室の生徒募集が上手く行っていない方の多くは、自画自賛になってしまい生徒目線に立った感動や感情を感じられないホームページになっています。
教室には必ず人を動かす感動や感情があります。感情を動かされ、感動する内容・・・それはレッスン・発表会・先生・・・特に今まさに通ってくれている生徒さんの心の中にあると思います。そしてそれが、生徒募集で一番大切な「言葉」を生み出します。