【混雑のため】2024年度スカテナート自動生徒募集システムお申し込み待ち状況について

コロナによる音楽教室業界の大変革についていけない楽器店

大変革についていけない音楽教室業界

一般社団法人全国個人音楽教室生徒募集支援協会、理事長の大沢です。

新型コロナウイルスによってピアノ教室を含めた音楽教室業界も大きな変革を迎えました。

私も早い段階から「音楽教室2.0時代」と名付けてブログやメールマガジンで解説してきましたが、その大きな波が来た・・・ただ、それがウイルスという災厄がもたらすとは思ってもみませんでした。

すでにヤマハ音楽教室を抱える楽器店の中には、レッスン休講に伴いレッスン料が入ってこないことによる倒産も出てきており、楽器店の多くは音楽教室のレッスン料が経営の大部分を担っている事を考えても、今後、まだまだ経営が厳しくなる会社が増えてくることが予想されます。

これも、業界全体がインターネットを活用することに疎く、古い体制と古いやり方のまま生き抜いてきたしわ寄せと言え、オンラインレッスンを導入したくてもノウハウがなく、更には新しいものに対する抵抗体質が根強い業界ですので、この大変革についていけない組織は自然淘汰されていく流れになっていくでしょう。

 

オンラインレッスンはピアノ教室の主流となるのか?

オンラインレッスンはピアノ教室の主流になるのか

さて、その一方で、個人ピアノ教室はコロナウイルスの影響で大変なのは大変ですが、フットワークの軽い先生はいち早くオンラインレッスンを導入し、この短い期間で通常レッスンに本格導入しているピアノ教室がどんどん増えています。

当協会の自動生徒募集システムを導入している教室でも、オンラインレッスンを導入する教室が続々と出てきており、無料体験教室もオンラインで行うことで学校が臨時休校中で時間を持て余している子どもたちを囲い込んでいます。新型コロナウイルス感染拡大以降、レッスンも体験教室もままならず生徒募集もできない状況が続いていますが、オンラインレッスン導入組の中でも生徒募集に効果的なホームページを持っているピアノ教室は、逆に生徒数を伸ばしているところもあり、中にはオンラインレッスン専門ピアノ教室も誕生するくらい、オンラインへの比重が高まっています。

しかし、私が危惧するのは、オンラインレッスンに集中しすぎて、今後、ピアノ教室に必要とされる価値が疎かになることです。

今、オンライン飲み会もそうですが「オンラインで代用」することで、できるだけ以前と同じことができるように活用が進んでいます。

しかし、今後、新型コロナウイルスが収束して、通常レッスンができるようになったとき、オンラインレッスンの存在価値はどうなるか?このままレッスンはオンラインレッスンが主流になるのか?

私の考えは「オンラインは代用」に過ぎないということで、オンラインに力を注ぎすぎるとレッスンの質が低いピアノ教室に成り下がる危険性すらあります。

 

オンラインレッスンに潜む危険性

音楽教室のオンラインレッスンに潜む危険性

今はまだ珍しいので、生徒さんもオンラインレッスンを楽しく受けていると思いますが、今のテクノロジーではどうやってもリアルのピアノレッスンのような質を作り上げることはできません。リアルのレッスンに近づくためには5G回線による回線速度の高速化などのさらなるテクノロジーの発達とそれに付随したリアルさを追求したサービスなどが必要ですが、それにはまだ時間がかかると思います。

現状ではリアルのピアノレッスンがもたらしてくれる充足感と同じものをオンラインレッスンに求めることはできず、「気軽に自宅で習える」という気軽さがオンラインレッスンのメリットである一方で、気軽に習えるということは「気軽に辞められる」ということにも直結します。この気軽さが諸刃の剣で、もっと言えばオンラインレッスンは距離が関係ないので、ちょっとでも気に入らなければ辞めて違う教室にという「渡り鳥」が簡単にできてしまいます。

その一方で、これから次第に日常生活に戻るにつれ、やっぱりリアルのピアノレッスンがもたらす充足感が一番ということに誰も気づく時が来ます。そのとき、ピアノ教室が求められるこれからの価値を持っているか持っていないかで、生徒が集まるか集まらないかも決まってきます。

その価値とは「不安な世の中を照らす光になる」ということです。

 

コロナがもたらした大変革にピアノ教室が必要なもの

コロナがもたらしたピアノ教室に必要な価値

新型コロナウイルスは収束しても、人々の心の中には目に見えないものへの恐怖という傷跡はしっかりと残していきます。目に見えないウイルス一つで、医療も経済も簡単に崩れてしまうという脆さを人類は痛感させられました。これから先、不安は拭っても消え去ることは有りません。

だからこそ、「心の安らぎ」という安心を与える役目を担うのがピアノ教室を含む音楽教室の役割になっていくと思います。

例えば、1台のピアノという楽器を共有して、音楽を通じて先生と生徒が手を取り合い一つの目標に向かって喜怒哀楽を共にする時間。同じ空間にいるからこそ、この充足感は最大になります。オンラインでは体感できないリアルの触れ合いが心に安らぎを与え、これからの時代、この安らぎはもっと重要になっていきます。

オンラインレッスン、オンライ飲み会、オンライン会議・・・色々なオンラインが誕生しました。私も友人たちとオンライン飲み会を開きました。確かに便利です。しかし、リアルに集まってみんなで笑い合いたい、という欲求が増加しました。オンラインはあくまで代用であって同じ充足感は味わえません。

ピアノ教室はオンラインレッスンが主流になってはいけません。両立してリアルのレッスンを大切にするからこそ、本当の存在価値を持つことができます。本当に必要となるのは人と人とのリアルな「触れ合い」「息遣い」「心の通い合い」です。人間は寂しい生き物です。心を許せる相手との触れ合い無しでは心が壊れていきます。それは緊急事態宣言の自粛や自宅での引き篭もりで大きなストレスを抱えたことで、より一層感じたことだと思います。ピアノ教室はこれから益々と、信頼と心を触れ合う場所として地域の重要な場所として存在していきます。

オンラインレッスンも大切です。しかし、その根本にはリアルのレッスンがあることを決して忘れてはいけません。

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大沢 孝弘

大沢 孝弘

元ヤマハ音楽教室生徒募集統括マネージャーとして13年間で10,000人を生徒募集した実績により北海道ヤマハ会優秀社員賞を受賞し、ヤマハ音楽教室より生徒募集実績コンテスト受賞3回・スピーチ2回。 現在は一般社団法人 全国個人音楽教室生徒募集支援協会の理事長として、顧客満足度96%の生徒募集ホームページとコンサルティングを自宅個人ピアノ教室や音楽教室に提供する他、生徒募集を成功させるための無料メルマガ「生徒募集100のヒント」や、500円で受講できるワンコインセミナーレターなどの生徒募集情報を提供している。

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