体験レッスンのメールを送ったのに届いていないピアノ教室…実は多い
皆さんご機嫌いかがでしょうか?一般社団法人全国個人音楽教室生徒募集支援協会スカテナート理事長の大沢です。
さて、皆さんは教室で生徒募集や生徒さん用に使っているメールアドレスは何をお使いでしょうか?
最近はLINEやSNSのDM・メッセンジャーを使っている先生も増えてきましたが、ホームページをお持ちのピアノ教室ですと、体験レッスンのお申込みやお問い合わせのやり取りでメールを使うことがまだまだ多いと思います。
しかし、使っているメールアドレスによっては、せっかく体験レッスンを申し込んでいただいたのに、メールが先生のもとに届かない!といった恐ろしい現象が、使っているメールアドレスによっては発生しています。
実際に私と先生とのやり取りや、実際に作ったホームページからのお申込みで「あれ?メールが届いていない」というピアノの先生が数多くいましたし、そのたびに、一緒に設定を見直し、なんとかメールが届くようなったというケースがたくさんあります。
そこで今回は、ピアノ教室や音楽教室が使ってはいけない。または、使うときに注意が必要なメールアドレスを種類別に私の経験から評価、解説したいと思います。
※あくまで、ピアノ教室や音楽教室の当協会や生徒とのやり取り、また理事長の私が様々な事業で無数のメールアドレスとのやり取りをおこなった経験に基づく感想です。
ピアノ教室が生徒募集で使うメールアドレス「ここに気をつけて!」
hotmail.com
1997年からマイクロソフトで提供しているメールアドレスhotmail.comですが、歴史が古いので昔からホームページをやっているピアノ教室は今もこのメールアドレスを使っている教室があります。
しかし、2013年からoutlook.comへの移行が始まり、事実上、サービスが終了した状態のまま使えるメールアドレスとなってしまったがために、メールによっては勝手に迷惑メールだと判別されてしまい、迷惑メールフォルダにも入らず、完全に受信をブロックされてしまう現象が起きています。
昔から、メールが届かないといったことが発生していたメールアドレスなのですが、ここ最近は拍車がかかっているようで、今までやり取りしていたはずのメールですら、ある日突然、迷惑メールと判定されメールが届かなくなるといった事例も発生しています。
hotmail.comをお使いの先生は、すぐに別なメールアドレスを使うほうが懸命です。
gmail.com
今や数多くの方が愛用しているメールアドレスgmail.comですが、迷惑メールの判定が厳しく、いつの間にか迷惑メールフォルダに振り分けられていたということが発生しやすいのも特徴です。
昔は迷惑メールフォルダにも入っておらず、メール自体がブロックされていたといったこともあったようですが、最近はそこまで酷い現象は起きていないようです。
マメに迷惑メールフォルダをチェックしないと、体験教室のお申込みを見逃したり、30日で迷惑メールは消去されるので注意が必要です。
yahoo.co.jp
こちらも多くの方が使っているメールアドレスですが、gmail以上にクセがあり、そのまま使っているとメールが届かないといった事例が発生しています。
迷惑メールの設定を自分でできるのですが、何もせずそのまま使うと、かなり厳しいというか、曖昧な迷惑メール判定となってしまい、特に「なりすましメール」の拒否設定をONにすると、なりすましメールではないのに届かなくなるメールが発生します。
パソコンから送るメール、特に会社から送られるメールはなりすましに判定されブロックされやすく、迷惑メール設定を自分で見直して受信できるようにする一手間をかける必要があります。
docomo・au・softbankの携帯メール
携帯メール、特にdocomoのメールが迷惑メールの設定が厳しく、パソコンから送られてくるメールを全てブロックしてしまう場合もあります。
必ず携帯アドレスを連絡先にする場合は、迷惑メールの設定を見直し、パソコンからのメールを受信拒否にしている場合はオフにする必要があります。
biglobe・nifty・ocnといったインターネットプロバイダー提供のメールアドレス
比較的、メールが届かないといった問題が少ないのが、プロバイダー提供のメールアドレスです。
迷惑メールフォルダに振り分けられることもありますが、比較的、判定は緩やかなようで、あまりメールが届かないという現象が発生したことが無いと思います。
ただ、こちらも迷惑メールの設定次第では、いくらでもメールをブロックしたりといったことができるので、あまり独自にセキュリティレベルを上げるのは控えたほうが懸命です。
独自ドメインのメールアドレス
自分独自にドメインを取得しオリジナルのメールアドレスを使っている場合、自分が受信する場合は、自分オリジナルのメールアドレスですので、特別な設定を施さない限りは問題は起きにくいです。
ただ、問題は自分が送信するとき。相手がhotmail・gmail・yahoo・携帯メールですと、なりすましメールや迷惑メールと判定され、ブロックされる可能性が高まります。
特に安い共用サーバーを借りて独自ドメインを設定している場合、同じ共用サーバー内に迷惑メールを大量に送信している業者がいると、そのサーバーから送られるメールは迷惑メールと判定されやすくなってしまい、トバッチリを受けることになります。
生徒募集を取りこぼさない!ピアノ教室のメールで重要なこと
他にも色々なメールアドレスがありますが、ピアノ教室や音楽教室で使われていることが多い主要なメールアドレスは以上です。
一番重要なのは、どんなメールアドレスを使う場合でも、「そのまま使わない」「迷惑メールの設定を自分で見直す」「迷惑メールフォルダもマメにチェックする」ということと、体験レッスンのお申込みやお問い合わせフォームに設定するメールアドレスを2つ以上にするということです。届くメールアドレスが2つ以上あれば、片方のメールアドレスが何らかの理由でブロックしても、もう一つのメールアドレスで受信できる可能性がありますので、お申込みの取りこぼしを防ぐことができます。
「いやいや、そんなメールが届かないだなんていう取りこぼしなんて、今までになかったわよ」というピアノの先生もいるかも知れませんが、メールが届かないということは先生には分かりません。送ったお客様は「あれ?メールの返信が返ってこない・・・きっと、だらしない先生なんだな・・・」と先生の悪評だけを残し、他の教室の体験教室を受けるだけです。
たかがメールアドレス。されどメールアドレス。
ピアノ教室や音楽教室の生徒募集にとって生命線なのがメールアドレスです。面倒がらず見直してみましょう。