音大卒という経歴を持たないピアノ教室の先生たち
皆さん、ご機嫌いかがでしょうか?
一般社団法人 全国個人音楽教室生徒募集支援協会スカテナート理事長の大沢です。
今回は読む人によっては衝撃的な内容で、否定したくなる方もいらっしゃると思いますし、私もこの内容を公開するか躊躇っていましたが、生徒募集の最先端を走る当協会としては、お伝えすべき情報と思いますので記事にしました。
さて、5月に入りましたが、まだまだ春の生徒募集の勢いが冷めやらない教室も多いと思いますが、当協会も自動生徒募集システムの制作を希望される先生が跡を絶たず、なかなか落ち着かない日々を過ごしております。
そんな中、ここ最近、自動生徒募集システムをご利用いただいている先生の中で、「音大卒」というプロフィールを持たない先生が増えつつあることに気づきました。
過去、音大を卒業していないピアノ教室の先生は、かなり珍しい存在だったのですが、昨年あたりから3名ほど、音大ではなく一般の学校を卒業して、自宅でピアノ教室を運営されている先生から自動生徒募集システムのお申込みをいただき、特筆すべきは、この3名の先生が全員、生徒募集で一定の成功を収めているということです。
とはいえ、たった3名。たまたま上手くいっただけ、と考えることもできますが、これまでピアノ教室といえば音大卒の先生が当たり前。むしろ、音大を出ていない先生などピアノ教室をやる資格すらないというような目に見えない無言の圧力が業界に蔓延していたのに、ここに来て「音大卒」という常識を跳ね除けた先生が目の前に現れたことは、かなり大きな意味を持つ3名だと思います。
生徒を増やすために音大卒という経歴は必要ない?
では、なぜ、今になって「音大卒」という経歴を持たなくても、生徒を沢山抱えるピアノ教室を持つ先生が登場してきたかといえば、私が以前から言ってます通り、音楽教室は『個人の時代』になったからです。
つまり、音大に通っていなくても、大手音楽教室に採用されなくても、個人にレッスンできるだけの力量と、地域に教室の存在をアピールできる集客力だけがあれば、ピアノ教室は簡単に生徒を集めることができます。
「音大卒」という経歴を気にするのは、将来、上を目指す生徒さんと保護者だけで、一般的に趣味でピアノを習いたいと考える人にとってみると、経歴を全面に出しすぎているピアノ教室は敷居が高く、むしろ良い人間性が表面に出ているピアノ教室のほうが通いやすいと思う方のほうが多いです。そして、ピアノ教室を含めた音楽教室は、上を目指す生徒よりも、趣味の世界で長く続けていきたいと思う生徒が遥かに多いです。
つまり、生徒数を増やすために「音大卒」という経歴は必要ありません。
個人で生徒募集できる力の方が、音大卒という力を上回る
と、言いますとちょっと言いすぎかもしれませんし、反感を買うかもしれませんが、昔は「音大卒」という経歴は先生を守ってくれた時代も確かにありました。
音大を出ていなければピアノの先生として音楽教室に採用されることはありませんし、自宅でピアノ教室をやろうにも生徒募集する手段がありません。業界での人脈もありませんから、音大を卒業していなければピアノ教室を自宅で運営するのは、至難の業だったはずです。
しかし、インターネットによる集客が主流となる時代になり、ホームページやブログ、twitterやfacebookを使い、個人が自由に生徒募集を無料でできるようになりました。
こうなってしまうと音大を出たからといって、組織に所属しているからといって、ピアノ教室の先生としての地位が守られるわけではありません。
ピアノを教えることができれば誰でもピアノ教室を運営することができるようになったのです。
しかも、古くから、音大や大手音楽教室、楽器店、人脈に縛られている先生よりも、そういったものに属さず自由な発想と行動ができる音大卒以外の先生が、積極的に新しい生徒募集法を実践し、生徒を集めだしています。
これからの時代に必要なのは「生徒募集を楽しむ」こと
この春、この3名の音大卒以外の先生は全員、生徒募集数が二桁を計上しています。ブログも動画もSNSも積極的に導入し、生徒募集に対して良い意味で「貪欲」であり、純粋に沢山の生徒と音楽を楽しみたいという目標の中で生徒募集を楽しんでいるようにも見え、むしろ音大卒の先生のほうが、生徒募集に対して消極的で、古いしがらみに洗脳され何もできずにいるように思えます。
「生徒募集を楽しむ」
これは、今までのピアノ教室には無かった感覚です。
大手音楽教室が守り続けてきた生徒募集法は崩壊し、音大という後光も効果が薄れてきたこの時代において、大切なのは「生徒が集まることを楽しいと思える純粋な心」なのかもしれません。
音大を卒業したから、していないから、という考え方で生徒が集まる時代は終わりました。