ホームページで生徒はすぐに集まらない
一般社団法人全国生徒募集支援協会スカテナート理事長の大沢です。
ホームページをこれから作ろうとしているピアノ教室や、当協会の自動生徒募集システムご利用を検討されている先生で、よく勘違いされているのが
「ホームページを作れば、すぐに生徒が集まる」という考えの先生が多いということです。
「すぐに」がどれくらいの期間かは、それぞれの時間間隔によって違いますが、「作って1ヶ月で」と考える方も少なくなく、だいたい「1年以内には結果が出る」と考えている方がほとんどだと思います。
しかし、残念ながら、当協会で作る自動生徒募集でもシステムでも、もちろん1ヶ月で集まりだすピアノ教室もありますが、2年間、耐え続けて、地域に自分のピアノ教室の存在と思想を知ってもらい、浸透してようやく生徒が集まりだしたという事例もあります。そして、自分で勉強してホームページを自力で作られた先生の中には、何年経っても生徒が集まらない、というケースも多いと思います。
ただ、この、「何年経っても生徒が集まらない」というホームページをお持ちの先生は、内容を拝見すると、ほとんどが「生徒募集」しか考えていないホームページになっています。
ガツガツと生徒募集だけのホームページは危険!
「生徒募集のためにホームページを作るんだから当たり前でしょう!」「生徒を集める以外に意味なんてあるの?」と思われるかもしれませんが、そもそも生徒を集めるにしても、これからピアノを習いたいと思っている人たちの「希望」が、ホームページにきちんと提示されていなければ、生徒が集まるどころか、むしろ「ガツガツと生徒募集ばかり書かれている教室」というイメージを与えかねません。
それでは、ピアノを習いたいと思っている人たちの「希望」って何?というお話ですが、ピアノを習いたい人たちは、ピアノがあって先生がいて近所だったらどこでも良いとは思っていません。
自分と合った「雰囲気」の教室や先生を探しています。
ホームページの本当の目的は理想の生徒を集めるための雰囲気作り
優しく丁寧に教えてくれる教室を探している人でしたら、ホームページにも「優しさ」を求めます。厳しい顔で写真に写っている先生のところには習いたいとは思いません。
コンクールを目指したい、意識の高い人でしたら、ホームページにピアノレベルの高さを求めます。みんなで和気あいあいとやりましょうという教室は敬遠します。
甘いものを食べたいと思う人は、ホームページを見ただけで感じる甘さを求めますし、辛いものを食べたいと思う人は、ホームページを見るだけで汗が出てきそうな雰囲気を求めます。
ホームページは「雰囲気」で、集まる人を変化させます。雰囲気が何も感じられない「生徒募集」だけのホームページには人は集まってきません。もっと怖いのが、中身が薄いホームページは、何も考えていない希薄な人を寄せ付けやすくなります。よく、モンスターペアレントとまではいきませんが、扱いに困る生徒や保護者が集まる教室のホームページを見ると、内容や雰囲気に問題があるケースも少なくありません。
つまり、ホームページは雰囲気の作り方で、自分の理想とする生徒を集めることもできますし、理想としない生徒を集めてしまう危険性もあります。もちろん、全く生徒を寄り付かせない雰囲気にしてしまうこともあります。
もし、ホームページを持っていて、何年経っても問い合わせが来ない、体験教室に来ても生徒が入会してくれないというピアノ教室は、ホームページの雰囲気を見直したほうが良いと思います。そして、ホームページの雰囲気と実際に会った先生の雰囲気にギャップがあると、体験教室に来ても期待はずれで入会してくれない場合もありますので注意してください。